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露出補正

 カメラが搭載する自動露出(AE)機能は、ほとんどの場合において正しい露出で写真を撮ってくれます。しかしAEは撮影者の意図までは理解してくれません。そこでカメラがAEで決めた露出設定を基にさらに自分の好みや必要に応じて補正を加えることになります。
 フィルム(センサー)に焼き付ける光の量を多くする補正を、プラス補正と言い、これは絞りを開ける(絞り値を小さくする)、またはシャッタースピードを遅くします。これに対し、光の量を少なくする方向の補正をマイナス補正と言い、絞りを絞る(絞り値を大きくする)、またはシャッタースピードを速くします。

 例えば下の写真のような状況において、カメラの自動露出はどちらの人が主な被写体か判断することができません。その結果として手前の人は暗く、外の人は明るすぎというどっちつかずの写真になってしまいました。



カメラはどちらが「主」の被写体なのか判断できない

 そこで撮影者が「日なたにいる人が主役の写真を撮ろう」とマイナス補正をすると、写真左下のように、手前の人は暗くなりますが、外の光を受けている人を正しい露出で写真に写すことができます。
 同じように「手前にいる人を主役とする写真を撮ろう」と思えば、プラス補正を行うことにより、写真右下のように外の人は明るすぎになってしまいますが、手前にいる人をきちんと写真に写すことができます。



マイナス補正をして、外の人を適正露出に
(フォーカスも外に合わせました)


プラス補正をして、手前の人を適正露出に

 例えば雪の上や、白などの明るい色の建物を撮るときに、カメラはそれが雪なのか白いのかということを判断することはできません。カメラはそれが基準の色(18%グレーと呼ばれます)として露出を決めるので、そのまま撮影すると写真左下のように白い雪は薄暗い写真になってしまいます。そこでプラス補正をすることによって写真右下のように白を白く写すことができます。



そのまま撮影して薄暗くなってしまった


プラス補正をして白を白く写した

 また、写真左下のように黒いものを撮影すると、やはりカメラはそれが黒いものとは判断できず、基準のグレーとして露出を決めます。そこでマイナス補正をすると、写真右下のように黒いものがきちんと黒く写るのです。


そのまま撮影して黒が明るくなってしまった


マイナス補正をして黒を黒く写した

 ここで説明したのはあくまでも概略で、実際にカメラの搭載する評価測光機能(露出を決定するために光を読む機能)は、さまざまな要素から適正と思われる露出を決定しています。
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