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夕日

 夕日。一日の終わりのこの時間帯は写真撮影にとって特別な時間です。太陽が水平線に近づくほど、太陽の光はより長く空気中を通ってくることになり、青い光の成分が拡散されるためにどんどん赤が強くなります。
また、太陽を写さないなら、日没後20分〜30分は、天空が藍色で地平線が赤く写る美しい色の写真を撮ることができます。

 写真に写る空の色は露出設定によって大きく変わってしまいます。また、夕日といってもほんの少しの時間の違いで大きく印象が変わってしまうため、もし露出補正できるカメラを使って撮影するならば、自動露出が選んだ露出以外にも、明るめ(プラス補正)や暗め(マイナス補正)の何通りかの露出で撮影しておきましょう。自動的に露出を3 段階ずらして撮影してくれるオートブラケットという機能があればそれを活用するといいでしょう。

 下は明るめ露出から暗めの露出まで、露出の違いがどのように写真の印象を変えるかの例です。
明るめの露出では、前景の人々はきちんと見えていますが、空はまるで日中の青空のような色に写っています。暗めの露出では、手前の人は黒くシルエットになっていますが、空は夕暮れの色になっています。どれが適正かは写真を撮る人が決めることですが、ここでは「夕日」がテーマなので、暗めの露出の方が夕暮れらしい雰囲気を出していると言えるでしょう。 逆に、朝日では明るめの露出にすると朝の輝きを表現できます。

010203
TIPS:明るめの露出 暗めの露出
 オートのカメラで撮影すると明るい太陽や空の影響で03 に近い雰囲気に写るはずですが、手前に人などがいると自動的にその人を写すために明るく調整してしまう場合もあります。事前に自分のカメラの癖を知っておく事も大切です。
もし露出補正の機能が付いていたらやや暗め(-1)程度の補正をしてみましょう。空の色がぐっと濃厚になります。
 測光方式が変更できるカメラをお使いの場合は、太陽からちょっと離れた空(太陽の光の輪から外れたあたり)をスポット測光か部分測光してAEロックかマニュアル露出で撮影すると、きれいなシルエット写真が撮れます。

 夕日を撮影する場合は、夕日という明るい被写体が主役であるため、手前にくる被写体はフラッシュを使って明るくするかシルエットで表現することになります。
  右の写真のように遠距離で、しかも日没の静かな雰囲気を表すにはシルエットが適しています。
カヤックの上から夕日を眺めるカップルが美しいシルエットに(赤丸の部分でスポット測光か部分測光)


 構図的には、空も海も美しいからといってどちらも同じだけフレームに入れてしまうと画面中央に水平線がある構図となってしまい、バランスが悪くなってしまいます。
 下の写真では手前にシルエットの人を配してこの水平線とのバランスを取りました。船に太陽が沈む瞬間に立ち上がった兄妹の動きを逃さずにとらえました。

海と空、どちらも一日の終わりの太陽光に照らされて美しい色を見せています
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