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レタッチ前の写真の見方

写真を美しく印刷するためには、写真のどの部分を補正すれば良いのでしょう?
 フォトレタッチは、オリジナル画像がどんな特徴を持っているのかプリントして調べることから始まります。言い換えれば、『レタッチ前の写真から、美しくするための補正が必要な部分を見つける』事が必要です。
 
 そのためには、先ずレタッチ前の写真をプリンタで印刷してみましょう。(印刷方法は、実践編に解説があります。写真の解像度は、最低でも250dpi以上は欲しいところです。リファレンス編「細部の表現は解像度が重要」参照)
細部の表現は解像度が重要 リファレンス編
 印刷された写真には、見た目にも美しくレタッチの必要がないような写真もありますが注意して見ると色補正をすればさらに写真が引立つポイントが見つかります。

 ここでは、印刷された写真の何処を注意して見ればよいのかを説明します。

チェックポイント一覧
チェックポイント1 ホコリや汚れの有無を確認
チェックポイント2 色かぶりの状況
チェックポイント3 明るさやコントラストの確認
チェックポイント4 色の偏りや鮮やかさの状況
チェックポイント5 シャープさの状況
チェックポイント1 ホコリや汚れの有無を確認
 スキャナで読み込んだ画像の場合は、フィルムやプリント面に付着するホコリや汚れが写り込んでいないか確認します。

印刷した写真ではホコリに気づかない場合でも、Photoshopで写真を300%程拡大してみると、ホコリの有無が良くわかります。

 この写真では、左上の空の部分にゴミが写り込んでいます。
チェックポイント2 色かぶりの状況
 撮影時の光源や被写体周辺にある物の色の反射により、被写体そのものの色味が変わってしまっている状態を色がかぶっているといいます。
 一般的に、晴れた日の中の日陰は青かぶりを起こし、室内蛍光灯下では緑かぶり、白熱灯下では赤かぶりを起こすといわれています。

この写真では、建物右側が日陰で青かぶりしています。
色かぶりの例:
▲ 青かぶりの写真 ▲ 緑かぶりの写真 ▲ 赤かぶりの写真
メモ
  夕焼けの風景などの赤色かぶりは、写真を作品として見た時に必要な場合もあります。
チェックポイント3 明るさやコントラストの確認
 まず写真全体が明るすぎたり暗い感じではないかを見てみましょう。
 次に、写真の部分部分を見ていきます。
日なたの部分が色飛びしていないか?
日陰の部分がつぶれていないか?
メリハリは有るのか?

 この写真の場合は、建物の日なた部分の壁がやや色飛びしているのが気になります。
また雲が暗くヌケ(白い部分の濁りのなさ)が悪いのも気になります。
チェックポイント4 色の偏りや鮮やかさの状況
 部分的に色が偏っていないか、また色そのものが鮮やかかどうかを確認します。

 この写真は、芝生の緑の鮮やかさが足りません。
チェックポイント5 シャープさの状況
 被写体の輪郭がはっきりしているかどうかをチェックします。
 風景写真では草木や建物、人物写真では髪の毛や衣服の織目、動物写真では毛並みなど、細かい部分がぼやけていないかチェックします。

 この写真では、建物やその石レンガの輪郭、芝生の草1本1本がややぼやけて見えます。

以上、これらがどういう状況なのか、また、どのようにしたいのかを印刷した画像の上にペンでメモしておくと良いでしょう。
この気になった部分を、補正していく事がレタッチです。
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