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日陰で青くなった写真の補正

 日中の晴天の下で撮った写真の一部 が、極端に青かぶりしてしまいました。明るいイメージの写真になるかと思ったのに、なぜか全体が青くちょっと冷たいイメージです。明るく暖かな雰囲気にし て見ましょう。
 明るい晴天の下での撮影は、直接太陽光のあたらない日陰の部分(ここ では建物が青くなっている部分)が、青空の色がかぶった青色になり、ちょっと冷たいイメージになります。これを補正していきますが、補正は 日陰部分にのみ適用するため、マスク機能を使います。レタッチの流れとして、補正を全体にかけてから、補正不要な部分を後からマスク処理して補正を無効に します。
●使う機能 カラーバランス/調整レイヤー/レイヤーマスク/トーンカーブ

1.画像を確認します


 画像を開いて確認してみましょう。日陰になっている大部分の建物はずいぶんと青色がかぶっています。これを補正しま す。また太陽光の当たっている海はこのままでOKとします。 BEFORE

2.カラーバランスの調整レイヤーを作ります


 [レイヤーパレット]の[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成]ボタンをクリックして、メニューから[カラーバ ランス]を選びます。
3.カラーバランスを調整します


 [カラーバランス]を使って色を調整していきます。[カラーバランス]では補正の対象を3段階の明るさごとに指定で きますが、ここでは[中間調]と[ハイライト]について行います([シャドウ]は補正してもほとんどわからないため操作しません)。
中間調の補正


 [中間調]をクリックしてまずは中間調の補正です。この画像の建物の大部分が日陰でやや暗いため、この中間調の補正 が主となります。
まず何をどの程度補正すればよいかを確認するため、建物の白い屋根の部分をクリックしてみましょう。すると[カラーパレット]にクリックした部分のRGB 値が表示されます。白(無彩色)であるには、このRGB地がほぼ同じ値であるはずですが、実際のRGB値の差はB>G>Rとなっています。この値を参考 に、カラーバランスのスライダをB=G=Rになるように補正します。つまりB(ブルー)は逆方向(イエロー方向)に、G(グリーン)も逆方向(マゼンタ方 向)に、またRは正方向に移動します。


ハイライトの補正


 次に[ハイライト]をチェックしてハイライト部分の色かぶりを抑えます。これも中間調と同様に、BとGは抑え、Rは 少し強調するようにスライダを操作します。最後に[OK]ボタンをクリックして[カラーバランス]を終えます。



4.レイヤーマスクで海の色を元に戻します


 [カラーバランス]の調整後はこのような[調整レイヤー]が作成されます。この調整レイヤーの右側の白い部分がレイ ヤーマスクのサムネールです。このサムネールを一度クリックして選択します。次に[ブラシツール](黒)で海の部分をドラッグすると、その部分のマスクが 作成されて、調整効果が反映されなくなるため、海の部分が元の色に戻ります。海と建物の境界はブラシサイズを小さくするなどして、丁寧に描画します。


  [ブラシツール]を選び色は黒にします。[ツールオプションバー]で[不透明度]を「100」にし、ブラシサイズは適宜変更してください。建物と海の境界 部分は「65」や「45」といった小さなブラシで丁寧に描画します。図は、海の部分を描画した状態で色が元に戻っています。レイヤーパレットのサムネール にもそれが反映されています。


5.建物の一部をさらにレイヤーマスク処理します


 建物をよく見ると、太陽の光が当たっているところがありますが、これが[カラーバランス]補正によって黄色くなりす ぎています。これもレイヤーマスクを[ブラシツール]で描画することで元に戻します。ただし、完全に元に戻すと青くなりすぎてしまいます。この微妙な加減 は、[ブラシツール]の不透明度を下げることで行えます。[ブラシツール]を選び描画色を黒としたら、[ツールオプションバー]バーの[不透明度]を 「30」〜「40」程度にしてドラッグしてください。


 ここでは太陽の当たっているこれらの場所について処理します。 BEFORE


 [ブラシツール]の不透明度を「30」〜「40」程度にすると、微妙な加減で補正を行うことができます。


BEFORE


BEFORE

建物の明るさを調整します


 以上で色かぶりの補正は終わりですが、どうも建物が暗く感じられます。そこで最後に建物の部分だけ明るくしましょ う。これも調整レイヤーとレイヤーマスクを利用しますが、今度は手間がかかりません。先に作成した[カラーバランス]のレイヤーマスクが利用できます。こ れを利用し[トーンカーブ]処理をして建物を明るくします。


 [レイヤーパレット]の[カラーバランス]のレイヤーマスクのサムネールを[Ctrl]キーを押しながらクリックし てください。そうすると、そのレイヤーマスクが選択範囲として読み込まれます。




 その状態のまま新しく[トーンカーブ]の調整レイヤーを作成し、明るさを補正します。こうすると、選択範囲内にだけ 補正が有効となるのです。なお、[トーンカーブ]の[OK]ボタンをクリックして補正を確定するとレイヤーパレットには、[カラーバランス]と同じレイ ヤーマスクが作成されます。


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