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想像力をかきたてるドラマチックな雰囲気を演出しよう
  
どんな雰囲気にしたいのかを考え、舞台や映画のように写真を演出しましょう
  舞台や映画では、悲しい場面の時は悲しさを演出する音楽や、照明、小物で雰囲気 を引き立てます。悲しさや楽しさといった感情ばかりでなく、時代背景や、美味しそうにみえるかを観客へ伝わるように様々な工夫がなされています。

 写真も同様に、「優しい」「元気」「強い」などのイメージを強調したり、「未来的」「懐かしい」「新鮮」などの時間を感じさせるなどのちょっとした演出 をするだけで、そこから何かを想像させたり、インパクトを与えて印象づけることができます。

 パソコンを使って画像を加工していると、何となく操作しているうちに偶然面白い作品ができることもあるので、時間に余裕がある場合は最終的な雰囲気を決 めずに作業をしても良いかもしれません。そこから新たなテクニックのヒントが生まれることもあります。しかし、限りある時間の中で何か作品を作りたいと 思ったら、どんな雰囲気にしたいかをある程度決め、箇条書きにして、 その雰囲気にあった色や質感になるように作業を進めるとよいでしょう。写真を絵画調やイラスト調に加工する場合にも「ポップな感じ」なのか、「優しい水彩 画風」なのか、「力強い油絵風」なのかなど、出来上がりの雰囲気を想定して作業を進めるとやりやすくなります。

性格や時代を演出しましょう
 人物の写真を演出するには、性格や雰囲気を 演出するという方法があります。元気いっぱいに楽しくしたいのか、落ち着いた風情を表現したいのかなど、人物のもつ雰囲気を作り出すのです。古い雰囲気を だして、回想シーンのような演出も良いでしょう。また、ちょっとしたストーリーや感情を連想させるような合成も効果的です。
 例えばAの写真を、「元気いっぱいで楽しく、懐かしいような印象」に演出したのがBです。同じ写真でも、「懐かしい雰囲気」を強調するとCのようになり ます。色の鮮やかさがぐっと抑えられ、古い着色写真のようになっています。
 Dの写真は夏のプールの1シーンですが、よりまぶしい日差しの印象を強調するように加工するとEのようになります。また、Fを古いセピアカラーに加工し たのがGですが、映画の1シーンのようになっています。いずれも、現実の状況よりも頭の中にある印象を視覚化することに重点を置いています。
 Hに写りこみと、ぎざぎさのストライプを合成したのがIです。もともと人の目はインパクトが強いのですが、演出によってストーリーやドラマを連想させる 大人っぽい雰囲気にしたものです。
A,B 子供の写真を色鮮やかに、明るく加工して、元気で楽しそうな、また懐かしいような雰囲気を演出しました(詳しい方法はコチラ
C 古い着色写真風にして懐かしさを強調しました(詳しい方法はコチラ
D,E 光をより強く演出して全体に輝いたようになっています。(詳しい方法はコチラ
F,G セピアカラーにしただけでなく、微妙ににじませて映画のワンシーンのようにしました。(詳しい方法はコチラ
H,I 目の写真を合成してストーリーを感じるような作品にしました(詳しい方法はコチラ
素材感やみずみずしさ、温度を演出しましょう
 食べ物や金属、布などの質感を表現すること は、通常の撮影やフォトレタッチでも重要なポイントです。これをフォトデザインにも活用し、質感を極端に強調したり、逆に現実にはありえない質感を与えた りするとインパクトのある作品になります。果物や植物に水滴を加えてみずみずしさを表現したり(A、B)、料理に湯気を加えて暖かさを表現したりするよう な(C、D)、素材感を生かす合成はさまざまな場面で使うことのできるテクニックです。  

Eの人体を水の質感にしたのがFですが、実際にはありえない質感であるためにインパクトがあります。ほかにも木製の車や、毛皮のカメラなど、意外な素材感 を組み合わせてみると面白いでしょう。
A,B 葉に水滴をつけてみずみずしくしました(詳しい方法はコチラ
C,D 湯気を加えて、ステーキの熱さを演出しました
E,F 人体を水の質感にしました。非現実的ですがインパクトがあります(詳しい方法はコチラ
天気や季節感を演出しましょう
 テレビドラマなどでよくあるように、雨や 雪、雷などの気象条件は、ドラマ性をより高めます。天気を変えたり、季節感を強調して爽やかさや暖かさを感じるような演出をしてみましょう。Aの風景の地 面の草をあざやかな緑に変更し、全体に明るくして初夏のイメージにしたのがBです。色調補正をおこなっただけですが、爽やかな印象になりました。 Cの風 景を雨の窓越しに見たようにしたのがD、また雪を降らせたのがEです。どちらも少しロマンチックな印象になりました。

 ほかにも、昼間撮影した写真を夕暮れや夜の風景に加工したり、ライトアップやイルミネーションを加えて華やかにするなど、撮影した時間を変更すると劇的 に印象が変わります。
A,B 季節感は植物の色や日差しの強さで表現します。地面の草をあざやかな緑に変更し、全体に明るくして初夏のイメージにしました
C 夜景を演出します。夜景はそのままでも美しいので、演出しやすい素材といえます   D 雨の窓越しに見た風景にしました
 
E 雪を降らせると季節感も演出できます
小物や文字を利用しましょう
 舞台や映画の演出と同様に、写真の演出にも 小道具は効果的です。夏の写真の飾りにはヒトデや貝殻をちりばめたり、かわいらしさを強調するために花やオモチャを使ったりすれば、何気ない写真がより楽 しくなります。写真にコメントやタイトルを加える際にも、文字をメタリックにしたり、かすれたスタンプ風にしたりと工夫をすると、全体がぐっと引き締まり ます。また、布やガラス、石などのテクスチャを写真の背景や額縁に利用すると、スクラップ風の作品になります。

 例えばAは、地とタイトル部分に紙の質感を使い、また飾りにはヒトデを配置しています。文字をかすれさせて紙になじませているのも演出といえます。Bは 地に麻袋の質感を使い、文字は麻袋のスタンプ風にしています。Cは大理石のような額縁で写真を飾ったものです。いずれも、写真をそのまま配置するよりも華 やかになったり、また味のある仕上がりになっています。演出のためには、いずれも写真の雰囲気にあったものを使うのがポイントです。
A 地とタイトルの部分が紙の質感になっています。色ちがいのヒトデを配置して華やかにしています。文字はかすれさせて紙に馴染ませました(詳しい方法はコチラ
B 麻袋の質感とスタンプ風の文字が印象的です(詳しい方法はコチラ
C 写真の周囲に大理石の額縁をつけ、豪華な印象にしました(詳しい方法 はコチラ
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