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モニターの色合わせ

 デジタル写真をレタッチする時には、まず、プリンタでオリジナル画像を印刷して色の確認をしますが、さまざまな色の調整作業はモニタ上で目視しながら行われます。ですから、モニタが正しく発色していることが重要です。正しく発色していれば、レタッチでの色調整が、プリンタの印刷にも正しく反映されます。
 しかし、何が正しい発色なのかわかりにくいのも確かです。この問題を解決する打ってつけのソフトがあります。それはPhotoshopに付属のAdobe Gammaというソフトです。Adobe GammaはPhotoshopをインストールするとにコントロールパネルに登録されます。このソフトとモニタについている調整用ボタンを使って、モニターの色調整をしていきましょう。この色調整作業を「モニタのキャリブレーションをする」といいます。
  
 では、キャリブレーションをはじめてみましょう。

アドビガンマを開きます


 コントロールパネルからAdobe Gammaをダブルクリックして開きます。もし、Adobe Gammaが見あたらない場合は、Photoshopを再インストールしてください。

ステップごとを選びます

 最初にAdobe Gammaを開くと図のようになります。ウィザード形式の「ステップごと」と「コントロールパネル」で調整する方法のどちらかを選びます。設定する内容はどちらも同じですので、ここでは「ステップごと」を選び、「次へ」をクリックします。

プロファイルを選びます


 最初に元となるプロファイルを選びます。プロファイルとは、そのモニタがどのようなカラー特性を持っているかのデータです。

 使用しているモニタのプロファイルがすでにある場合は、「読み込み」ボタンをクリックして読み込みます。なお、モニタ専用のプロファイルは、モニタ購入時にフロッピーやCDで付属していたり、またはモニタのメーカーのWebサイトからダウンロード可能な場合があります。

 プロファイルが用意されていない場合など、一般的には初期設定で指定されている「sRGB IEC61966-2.1」を選んでおけばよいでしょう。
 「次へ」をクリックします。



明るさとコントラストを調整します

 モニタ自体の調整機能を使って明るさとコントラストを調整します。
最初に、コントラストを最大に設定します。次に、画面を見ながら、ウィンドウに表示される中央の黒と周囲の黒の差が微妙に異なるくらいに明るさを調整します。
「次へ」をクリックします。




 中央の黒はやや明るい黒になっているはずです。これがその周囲の黒とわずかに違って見える程度にモニタの明るさ調整機能を使って調整します。

色度座標


 色度座標とはRGBおよびホワイト(W)の純粋な色が、色空間においてどのように位置するかを指定するものです。厳密にはモニタ固有のものですが、ここではsRGBに近い「HDTV」を選んでおきましょう。
 なお、モニタ固有の色度座標は、モニタの仕様書などに記されています。その値がわかる場合は、メニューから「カスタム」を選んで、それぞれの値を指定してください。
 指定が済んだら「次へ」をクリックします。

 モニタの色度座標がわかる場合は、メニューから「カスタム」を選ぶと、値を指定することができます。

ガンマの調整をします

 ガンマとは、中間調の明るさを規定する指標です。四角の中に細かな縞模様とグレーが表示されていますが、この縞模様とグレーの濃さが同じになるように調整します。調整はスライダを左右に移動して行います。このとき、縞模様を縞ではなく濃さで見るために、モニタからやや目を離し、また目を半開きにして見るようにします。
 スライダの調整を終えたらガンマ欄で「Windows初期設定」を選びます。値は自動的に「2.20」が入ります。


より厳密にガンマを調整したい場合は、「単一ガンマの未表示」のチェックボックスをクリックしてチェックを外すとRGB個別にガンマを調整できます。

白色点の設定


 白色点というのは、別名色温度のことです。色温度が高いと白い色が青白く(寒色)、色温度が低いと白い色が黄赤色(暖色)に感じられます。また、この単位はK(ケルビン)が使われます。
 このステップでは、アドビガンマに、モニタの白色点設定を教えます。

 色温度はプリンタでプリントしたものを鑑賞する環境や紙の色に合わせて設定します。
 日中の太陽光は約5000〜5500K、蛍光灯は4000〜6500Kですので、モニタの色温度は5000〜6500Kに設定しましょう。

 厳密に写真を評価するプロの現場では、印刷物白色点の基準は印刷物を室内で見たときに一番近い5000〜5550Kですが、この場合、室内の照明の色温度も調整する必要があります。
ここでは一般家庭で多く普及している6700Kの蛍光灯に一番近いに6500Kに設定しましょう。
 まず、モニタ自身の調整機能を使って白色点を6500Kに指定しておきます。それに合わせてこの画面で「ハードウェアの白色点」を同じ「6500K」としてください。

ヒント:モニタ自体に白色点の調整機能がない場合

 「測定」ボタンをクリックすると目視でハードウェアの白色点を調整することができます。設定の説明画面の後、3つの四角が表示されます。左右両端いずれかの四角をクリックして、中央の四角が色かぶりのないノーマルなグレーになるように調整します。左端の四角をクリックすると寒色系(色温度が高く)になり、右端の四角をクリックすると暖色系(色温度が低く)になります。

 最後に中央の四角をクリックすると白色点が確定します。

調整後の白色点の指定


 前のステップでは、Adobe Gammaにモニタの白色点を教えるという指定を行いました。ここでは、実際の作業で使いたい白色点の指定を行います。前のステップでハードウェアの白色点を指定しているので、「ハードウェアの値と同じ」を選んでおけばいいでしょう。

調整前後の比較


 この画面では、これまで行ってきた調整によって画面の見え方がどのように変わるかを比較することができます。調整前のモニタ表示を見るなら「前」を、調整後のモニタ表示を見るなら「後」をチェックして見比べてみましょう。確認したら「完了」ボタンをクリックします。


プロファイルとして保存


 「完了」ボタンをクリックすると、「名前を付けて保存」ダイアログが表示され、モニタの調整データが保存されます。このデータはICCプロファイル(プロファイルと省略することもあります)と呼ばれます。
 ファイル名を付けて保存しますが、ファイル名には年月日を利用して保存しておきましょう。なぜなら、モニタの過時変化のためAdobe Gammaによる調整をだいたい1〜2ヶ月間隔で行うのが望ましく、年月日によるファイル名であれば管理しやすいからです。
ファイル名を入力したら「保存」ボタンをクリックします。これでAdobe Gammaによるモニタの調整は終了です。



ヒント:ICCプロファイルとは
 ICCはInternational Color Consortiumの略で、色彩の国際的標準化を目的として設立された団体です。ICCプロファイルは、こうした国際標準に基づいて、作成される色特性のデータなのです。
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